vol.13 気になる新刊

毎月第1週目はエッセイ、第2週目は過去原稿の再録(or書き下ろし)、第3週目は筆者の寄稿まとめ、第4週目は気になる新刊リスト、第5週目はフリーというわけで4週目の今日は気になる新刊リストをお届けします
飯田一史 ichishi iida 2021.05.22
誰でも

『仏に逢うては仏を殺せ—吉福伸逸とニューエイジの魂の旅』

『ビー・ヒア・ナウ』『タオ自然学』『意識のスペクトル』…1970年代後半から80年代にかけて席巻した「精神世界」や「ニューサイエンス」。中心には、吉福伸逸という類い稀な人物がいた。

『室町は今日もハードボイルド: 日本中世のアナーキーな世界』

「日本人は勤勉でおとなしい」は本当か? 僧侶が武士を呪い殺し、農民は政界工作を企てる。荒ぶる中世人が私たちの常識を覆す。

『戦国時代と一向一揆』

門徒らの行動の源泉は必ずしも信仰にもとづいたものばかりではなかった。一向一揆の多様さと面白さを、地域や時代、そして宗主(八代宗主・蓮如~十一代宗主・顕如)の変遷とともに追い、明らかにする。

『言いなりにならない江戸の百姓たち: 「幸谷村酒井家文書」から読み解く』

古文書をひもといてみれば、そこには百姓たちが生き抜くために読み書き・計算の能力を身につけ、村のルールを自分たちで決め、積極的に訴訟を起こし、ときには支配する領主たちに敢然と自己主張するたくましい姿が浮かび上がってくる。

『万引き 犯人像からみえる社会の陰』

換金率が高い書籍を狙う書店の敵、コロナ禍の生活苦から食品をパクる高齢者、遊び半分の高校生、幼い子どもに万引きさせる親、レジ袋有料化で激増したマイバッグ万引き、躊躇なく暴力を振るう強盗のような万引きグループ、経営する飲食店の食材を盗む店主、万引きした商品で子どもの誕生日を祝う主婦、双子老女の連携プレー、高額商品を安値に変える詐欺の手口……。

『ルポ外国人マフィア~勃興する新たな犯罪集団』

本物のマフィアに命懸けの取材を慣行。ベトナムマフィア、ネパールマフィア、ブラジルマフィア、ナイジェリアマフィア、フィリピンマフィアのメンバーに接触してインタビューを行い、時には脅迫を受け、手痛い暴行を受けることさえあった。取材の中で見えてきた外国人マフィアの実像とは?

『海外ルーツの子ども支援 言葉・文化・制度を超えて共生へ』

日本で生活している海外ルーツの子ども10万人のうち、1万人は何の支援もない無支援状態。日本語を母語にしない子どもたちへの支援活動を続けている著者が、支援現場の実態と提言をまとめる。ともに生きる未来をめざして!

『お医者さんがする大麻とCBDの話』

『探偵はここにいる』

探偵の仕事は「追う」「撮る」「割る」 探偵社への依頼の多くは浮気調査である。

『日本車は生き残れるか』

GDPの1割を占める巨大産業の「生存戦略」

『欧州の排外主義とナショナリズム―調査から見る世論の本質』

欧州難民・移民危機やユーロ危機以降のヨーロッパで行われた世論調査のデータを実証的に分析し、「貧困に喘ぐ人々の怒りの表れ」というイメージに根拠がないことを明らかにした。右傾化や排外主義の台頭は、実は非経済的要因(文化や慣習、規則など)によって強く規定されている。

『チベット仏教の世界』

チベット仏教の現在の姿を、顕教と密教を縦軸に、思想、修行、社会的展開を横軸に、最新の学術研究の成果と具体的事例を凝縮し紹介。同時代の行者たちの営みを鮮やかに描き、旧来のイメージを覆し、新鮮な息吹を伝える。

『牧師、閉鎖病棟に入る。』

いつも流し台の狭い縁に“止まっている"おじさん。50年以上入院しているおじさん。「うるさいから」と薬を投与されて眠る青年。泥のようなコーヒー。監視される中で浴びるシャワー。葛藤する看護師。向き合ってくれた主治医。「あなたはありのままでいいんですよ」と語ってきた牧師がありのまま生きられない人たちと過ごした閉鎖病棟での2ヶ月。これまで牧師としてスーツを着て見舞いに行っていた病院へ、わたしは患者として入院しに行く。その病棟は、自分では自由に開閉することのできない分厚い扉で仕切られている。

『どうしても頑張れない人たち~ケーキの切れない非行少年たち2』

大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』に続き、困っている人たちを適切な支援につなげるための知識とメソッドを、児童精神科医が説く。

『奇界遺産3』

・ポップでダークな「桃源郷」(北朝鮮) ・「廃墟の王」(日本) ・泥に埋もれた村(インドネシア) ・劇的人工絶景世界(中国) ・珍建築一帯一路(中国) ・囚人の古代予想図(キューバ) ・「地獄の扉」(エチオピア) ・大富豪の奇想の庭園(メキシコ) ・国家公認「超能力者」育成学校(ロシア) ・死者を担ぐ奇祭(マダガスカル ) ・幽霊の教会(チェコ ) ・死体農場(アメリカ)他

『仏典とマインドフルネス 負の反応とその対処法』

多分野の研究者が協働し、マインドフルネスの源流である仏教の瞑想法(身心の観察)を問い直したとき、果たしてその答えはみえてくるのでしょうか。

『宗教と過激思想-現代の信仰と社会に何が起きているか』

イスラム、キリスト教、仏教、ユダヤ教、ヒンドゥー教、神道から、過激とされた宗教思想をとりあげ、わかりやすく解説。クトゥブ、マルコムX、ジョン・ブラウン、井上日召などの「宗教的過激思想」は、近代以前の異端とは異なる、新たな共通する特徴を帯びていることを浮かび上がらせる。

『「ポスト・アメリカニズム」の世紀 ――転換期のキリスト教文明』

20世紀を主導したアメリカニズム。その根底には何があり、どのように変わろうとしているのか? 宗教的観点からも探究した渾身作!

『冤罪と人類: 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』

冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌――すべての悲劇の根本原因は、私たちの〈道徳感情〉にあった!〈紀伊國屋じんぶん大賞(2017)第3位〉文庫化。アダム・スミスからベイズ統計学、進化心理学まで走査し辿りついたのは、〈道徳感情〉の恐るべき逆説だった

『遊戯II: 日本小史と最新の研究』

中国や朝鮮、インドの遊びについて大きな紙幅を割き、シルクロードを経て日本に到達する過程も考察した。日本に関しては高校生のアンケート調査から、携帯ゲームやテレビゲームが普及し、伝統的な百人一首やかるたなどが凋落した近年の動きを報告する。■増川 宏一(マスカワ コウイチ)将棋史および盤上遊戯史を研究。遊戯史学会会長。著書に『盤上遊戯の世界史』『日本遊戯史』『日本遊戯思想史』

『文部科学省-揺らぐ日本の教育と学術』

霞ヶ関最小の人員、「三流官庁」と揶揄される理由、キャリア官僚の昇進ルートなど、その素顔を実証的に描く。さらに、ゆとり教育の断念、過労死ラインを超えて働く教員たち、大学入試改革の失敗、学術研究の弱体化など頻発する問題の構造に迫る。

『デジタルで変わる子どもたち ――学習・言語能力の現在と未来』

第1章 デジタル世代の子どもたち 第2章 動画・テレビは乳幼児にどう影響するのか――?マルチメディアと言語習得 第3章 デジタルと紙の違いは何――?マルチメディアと読解力 第4章 SNSのやりすぎは教科書を読めなくする? 第5章 デジタル・ゲームは時間の無駄か? 第6章 AIは言語学習の助けになるか? 第7章 デジタル時代の言語能力

『ライフピボット 縦横無尽に未来を描く 人生100年時代の転身術』

変化の早い激動の時代にあっては、いくつもライフスタイルを転換(ピボット)しながら生きることが当たり前になりました。本書では、そのような生き方を「ライフピボット」と命名。日々の行動は「三つの蓄積」「三つの行動原理」「六つのアクション」を足場とし、時に偶然を味方につけながら、いつでも何歳でも縦横無尽に未来を描く方法を解説します。

矢野和男『予測不能の時代: データが明かす新たな生き方、企業、そして幸せ』

◎変化への対応阻む「ルール」「PDCA」の罠 ◎幸せな人が多い企業は1株当たり利益が高い ◎「幸せ」をスマホのアプリで計測する方法 ◎データとAIは未来予測には役立たない 『データの見えざる手』でビジネス界に衝撃を与えた著者が、最新研究をもとに、個人や組織が「予測不能な変化」といかに向き合うべきかを論ずる、瞠目の書。

『タバコ産業の政治経済学』

20世紀に世界を席巻したタバコ。本書は、19世紀末に近代的なシガレット産業がアメリカで誕生し、日本、中国、アフリカなどを巻き込んで世界に広がった過程をあとづける。そして、世界のタバコ消費の4割を占める中国における農業・産業・政策の現状を解明する。

石井光太『近親殺人―そばにいたから』

緒方壽人『コンヴィヴィアル・テクノロジー 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』

緒方 壽人(おがた ひさと)東京大学工学部卒業後、国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)、LEADING EDGE DESIGNを経て、ディレクターとしてTakramに参加。主なプロジェクトとして、「HAKUTO」月面探査ローバーの意匠コンセプト立案とスタイリング、NHK Eテレ「ミミクリーズ」のアートディレクションなど。2004年グッドデザイン賞、2005年ドイツiFデザイン賞、2012年文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品など受賞多数。2015年よりグッドデザイン賞審査員を務める

『まちカドかがく (ネコノス文庫)』

ポッドキャストの人気サイエンス・トーク番組『いんよう!』から生まれた同人誌『まちカドかがく』。2020年秋の文学フリマで発売され、即完売した伝説の同人誌が、文庫になって再登場。牧野 曜、市原 真による小説やサンキュータツオによる「お笑い文体研究」など専門的な話題を興味のない人へ届ける『いんよう!』ならではの、ユニークな世界がぎっしり詰まったファン必読の一冊。

ポッドキャスト発で本ができるの日本では比較的まだ珍しいですよね。アメリカでは2000年代後半から小説も出てますが。

『寝てもサメても 深層サメ学』

サメの祖先はカラダ中にトゲが生えていた??? サメにとって尾ビレは不便??? 共食いする赤ちゃんザメ??? サメに人生を捧げた科学者2人が語る、とっておきのサメ話。

『廃仏毀釈: 寺院・仏像破壊の真実』

明治の神道国教化により起こり、「寺院・仏像を破壊する熱狂的民衆」というイメージが流布する廃仏毀釈。実際はどんなものだったのか。各地の記録から読みとく。

『フェスとデモを進化させる 「音楽に政治を持ち込むな」ってなんだ!?』

『ロッキング・オン』創刊、内田裕也マネージャー、ブルーハーツ・尾崎豊・浜田省吾を反核フェスにブッキング、フジロック「アトミック・カフェ」主催、「さようなら原発」10万人集会の運営。「音楽と政治の融合」を通じて語られる新たなる音楽史。

『ビジネス戦略から読む美術史 (新潮新書) 』

フェルメールの「牛乳を注ぐ女」は「パン屋の看板」だった!? 名画を巡る赤裸々な経済事情を考察。イノベーションは美術で学べ!

『幻想と怪奇 6 夢境彷徨 種村季弘と夢想の文書館』

『書評七福神が選ぶ、絶対読み逃せない翻訳ミステリベスト2011〜2020』

翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人によるミステリ好きのための書評本。この本を読めばミステリがもっと好きになる!?スティーヴン・キング、ピエール・ルメートル、ジョー・ネスボ 等521作品収載‼

『「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」:新型学習塾の最先端授業 学習×ゲーム をおうちで体験!』

新型学習塾の〝世界で通用する最先端の授業〟を親子で遊びながら学べるワークとして収録。21世紀の激変する教育と最新動向が満載!

『発達格差』

現代の子どもたちは、「今を生きる」子どもと「未来に向かう」子どもに分かれている? 最新の心理学が明かす「発達格差」の実態

『ひきこもっていても元気に生きる』

偏見の目で見られがちですが、他者との優劣を常に意識させられるような学校や職場で、孤立や脱落感、いじめなどに深く悩んだ末の選択である場合が少なくありません。就学や就労を性急にめざさない支援で当事者が元気になった事例に注目し問題を捉え直します。

『菌の声を聴け タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案』

ベストセラー『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』から8年。菌に導かれ、原理主義的な息苦しさを脱し、未来への手ごたえをつかんだ記録。■渡邉格・麻里子(わたなべいたる・まりこ)2015年鳥取県智頭町へ移転。元保育園を改装し、パン、ビール、カフェの3本柱で事業を展開。

三浦しをん『エレジーは流れない』

海と山に囲まれた餅湯温泉。団体旅行客で賑わっていたかつての面影はとうにない。のどかでさびれた町に暮らす高校2年生の怜は、複雑な家庭の事情、迫りくる進路選択、自由奔放な友人たちに振りまわされ、悩み多き日々を送っている。そんななか、餅湯博物館から縄文式土器が盗まれたとのニュースが……。

今村昌弘『兇人邸の殺人』

『屍人荘の殺人』第2弾『魔眼の匣の殺人』に続くシリーズ三作目

夏川草介『臨床の砦』

「この戦、負けますね」敷島寛治は、コロナ診療の最前線に立つ信濃山病院の内科医である――現役医師としてコロナ禍の最前線に立つ著者が自らの経験をもとにして克明に綴ったドキュメント小説。

『え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか? (PASH! ブックス) 』

なろうRawiという『小説家になろう』のデータを分析して様々な情報を提供、タイトルとあらすじの妥当性をAIで分析し判定してくれる機能などがある。そのサイトを開発運営しているのが作者。『小説家になろう』向けに最適化してランキング上位を獲得。

『シブヤで目覚めて』

チェコで日本文学を学ぶヤナは、謎の日本人作家の研究に夢中。一方その頃ヤナの「分身」は渋谷をさまよい歩いていて──。 アンナ・ツィマ…1991年、プラハ生まれ。カレル大学日本語学科を卒業後、日本に留学。本書で2018年にデビュー。同書でチェコ最大の文学賞であるマグネジア・リテラ新人賞ほか多数の賞を受賞し、注目を集める。

『たすひくねこ』

たからのちずをひろった ねこたちは ぼうけんのたびに でかけます。「おたから どこだ どんどん すすめ」ところが、いろいろな トラブルにまきこまれて、つぎつぎに ねこたちは だつらく。はたして おたからに たどりつけるのでしょうか。たし算ひき算をイメージしながらおはなしを楽しむさんすう絵本。

マイクロマガジンが絵本???

『クスリとリスクと薬剤師』

全国の薬剤師さんからのネタ提供を漫画化。 あっ!と驚く薬の表と裏舞台!知らないと損をする薬のエピソードから、摩訶不思議な薬の裏話、薬局の使い方まで。

『全員悪人』

家族が認知症になった。対話から見えた、当事者の恐れと苦しみを描く。“老いるとは、想像していたよりもずっと複雑でやるせなく、絶望的な状況だ。

芦花公園『異端の祝祭』 (角川ホラー文庫)

カクヨム発の「ほねがらみ」がTwitterでバズり大反響! ネット民を恐怖の底に叩き落とした驚異の新人作家が放つ、民俗学カルトホラー!

『VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた』 (ファンタジア文庫)

配信事故から人気Vに!? どうして清楚Vはこうもヤバイやつが多いのか。Web発、衝撃の問題作が遂に書籍化!

『ベノム 求愛性少女症候群』(MF文庫J)

かいりきベア監修で大人気楽曲がオリジナルストーリーに! 「ベノム」「ダーリンダンス」「失敗作少女」。悩める少女たちの不思議な青春ストーリー開幕!

完全にボカロ小説第二波が来ていて、第一波的なタイプのボカロ小説(キャラクター色の強いもの)もこの『ベノム』みたいにまた出てきてますね。

『恋は双子で割り切れない』 (電撃文庫)

いつまでも、ただの幼なじみじゃ居られない。初恋こじらせ系双子ラブコメ!

世紀末『殺さない彼と死なない彼女 After』

衝撃の結末を迎えた『殺さない彼と死なない彼女』。これはその長い、長いエピローグである。4年ぶりの続編となる本作『After』にも、前作と同じく表題作「殺さない彼と死なない彼女」ほか、「きゃぴ子」「君が代ちゃん」の各エピソードを収録。

ケチャップ『一人だけど孤独じゃない 中二病クリエイター、世界でバズる』

TikTokでフォロワー190万人を超し、今、最も注目されるクリエイターの一人であるケチャップ。そんな華やかな姿とは対照的に、これまで躁うつ病・パニック障害・自律神経失調症を患い、決して理解されることのないさまざまな悩みや葛藤とともに生きてきた。2020年2月、TikTokにて初めてトランジションの動画を発表。

『莉犬めもりー』

企画・プロデュースななもり。著者莉犬× ななもり。SNSフォローワー累計500万人超え! YouTube、ツイキャス 、TikTokなど、ネットを中心に活動している「莉犬」初の公式ファンブックが登場!

■6月公開映画

『るろうに剣心 最終章 The Beginning』劇場公開日 2021年6月4日

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』劇場公開日 2021年6月18日

『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』劇場公開日 2021年6月18日

『夏への扉 キミのいる未来へ』劇場公開日 2021年6月25日

今週気になったニュース

役員人事は、福田博章取締役が常務に昇任。岩重正文氏と竹原功氏が取締役に、集英社の廣野眞一社長が監査役に新任した。山岸博副社長、片寄聰専務、佐藤隆哉常務、堀内丸恵監査役、白井勝也最高顧問は退任。山岸氏と片寄氏は顧問に就いた。

白井さんといえば『さるマン』に登場した「スピリッツ」の(極悪)編集長のイメージがいまだ強いのですが、顧問も退任とのことで一時代の終わりを感じます。といってもヒーローズのほうは引き続き代表取締役のようなので(サイトを見る限り)のでまだまだご活躍されるのでしょうが。

キティ×コンサルっぽいポンチ図が最高

前から児童文庫や角川ホラー大賞とかでは読者選考によって特別賞枠を作ってデビューさせるとかよくありましたが(『ホーンテッド・キャンパス』などがその成功例)、スニーカーがカクヨム(投稿サイト)を使ってやってるところが時代ですね。

国産ウェブトゥーン発(初?)のドラマ化。マンガ担当の北室さんに取材した記事が先日公開されています。

音楽プロデューサー*Luna人気楽曲『ラズライト』コラボ小説。第2弾。もう1弾しかけがあれば跳ねる気がするのですが。

急成長中の中国のウェブトゥ-ン市場(韓国語記事)

チェンジャン産業研究院の資料によると、2016〜2019年の中国のウェブトゥーン市場規模は毎年高速成長傾向を見せており、年平均成長率が129%に達するほど高速成長を記録している。 2019年、中国のウェブトゥーン市場規模は26億8000万元で、前年比95.6%の成長を記録したことを発表した。
韓国メディアグループNEWの子会社であるスタジオアンドニューは、ディズニーと長期コンテンツパートナーシップを締結し、5年間でオリジナルシリーズとコンテンツをディズニープラスに供給することになりました。具体的には、カンプル作家のウェブトゥーン作品「ムービング」のドラマ化を皮切りにカンプルユニバースを作る予定です。すなわち、映画ベースの総合エンターテインメント企業におけるウェブトゥーンIPを活用した事例となる。

このカンプル『ムービング』、LINEマンガとピッコマとレジンとcomicoで検索しましたが、日本語で読めないっぽいですね(日本展開のタイトル違うのだとすると調べきれてないですが、たぶん)。

outro

担当編集者の異動や転職が相次いでいます。一応引き継ぎはあると思いますが、ライター仕事は実質的に個別の編集者との付き合いで成り立っていて、相性が合う編集者との関係が異動・転職によって離れてしまうとコンスタントに書ける媒体の新規開拓~すり合わせが必要になって大変なのですが(営業は苦手なので)、そういう時期に入ったようです。

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