韓国、中国企業の漫画・webtoon関連記事まとめ5:タイの動向
タイの動向
Ookbee(ウクビー)がスタートアップJVに参入 2017.01.05 THE NATION(タイ) (全2,795字)
・タイのデジタルコンテンツプラットフォームであるOokbeeは、中国の巨大インターネット企業Tencentから資金提供を受け、合弁でスタートアップ企業を立ち上げた。Ookbeeは受け取った金額を明らかにしていないが、ある関係者によると、1900万米ドル(6億8000万バーツ)の初期投資。
・Ookbee CompanyのCEOであるNatavudh Pungcharoenpong氏は、新会社Ookbee Uは、ユーザーがコミック、歌と音楽、アイデアと経験、文学と小説の4つの主要カテゴリーでコンテンツを作成し共有できるようなエコシステムを開発すると述べています。Ookbee Uは、3年以内に100万以上のユーザーが作成したコンテンツユニットを持つようになる見込み。
「テンセント・タイは、過去18年間タイでNo.1のポータルサイトであるSanook.comと、タイでNo.1のモバイル音楽ストリーミングアプリケーションであるJOOXを所有しており、今回の合弁事業はタイに対するテンセントの取り組みを強化するとともに、デジタルコンテンツ・プラットフォームの成長を目指す当社のタイ戦略をサポートします」とYeungは述べています。
・Ookbeeは2011年設立。2012年にはIntouchから200万ドルの資金を調達し、2014年にはTranscosmos Inc.からシリーズBの700万ドルの投資を受けた。現在、Ookbeeはマレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナムなどの国々で約300人の従業員を抱えている。ユーザー数は850万人で、そのうち月間アクティブユーザー数は450万人。
世界鳥瞰 FRONTLINE バンコク~アジアに拡大、中国マンガパワー 2018.09.24 日経ビジネス 1頁 第1959号 112頁 (全1,397字)
・タイ発ベンチャー、ウークビー(Ookbee)のナッタワゥット・プンチャラーンポンCEO(最高経営責任者)は「ここ数年で中国や韓国の『ウェブトゥーン』の人気が急速に高まった」と指摘。 2012年に創業したウークビーはタイやインドネシアなど5カ国で電子書籍アプリを展開し、約1200万人の利用者を抱える。ナッタワゥットCEOによれば、中国や韓国で人気のウェブトゥーン約100作品をタイ語に翻訳して展開したところ、またたく間に人気を集めた。東南アジアでのウェブトゥーン人気を受け、中国のインターネット大手、騰訊控股(テンセント)が動き出した
※1年でユーザー数が350万人増えてる
「日本の(アジアにおけるスマホ向けマンガ展開の)動きは遅い」(タイの電子書籍アプリ関係者)。日本の大手出版社は、現地のパートナーに発刊を任せている場合が多い。彼らは独自アプリ向けに日本のマンガを電子化しているが、利用者の数はウークビーなど専業に遠く及ばない。
日本のゲイコミック、アジアで人気上昇中 2020.10.06 BangkokPost(タイ) (全2,280字)
日本の漫画「やおい」(BL)が、タイでも人気を集めており、毎年数十億バーツを売り上げている。
Yシリーズと呼ばれるBLシリーズを制作しているStar Hunter Entertainment社の社長Yot Kornherun氏は、Chulalongkorn大学で行われた「タイのエンターテイメント産業におけるYシリーズの次のステップ」と題するセミナーで、このジャンルの影響力と人気がタイと地域の両方で急速に高まっていることを述べました。「この作品はヤオイマンガ(日本の漫画シリーズ)から着想を得ており、他の女性が自分の心の友に近づくのを見たくないため、アイドルと男性との関係を空想する女性読者の間で人気があります」
・昨年は、このようなドラマがタイで20本以上作られました。マレーシア、インドネシア、フィリピン、中国でも着実に人気が高まっている。Yシリーズは、視聴者のファンタジーを満たすために作られたもので、その多くは男性と男性の親密さに喜びを感じる女性。70%以上の視聴者は、「気持ちの良い体験」のために、シンプルで適度なコンテンツを好む。ヨット氏によると、同社は長年にわたって抵抗勢力にさらされてきたが、現在ではさまざまなチャンネルで作品が放映されている。
「Yシリーズの視聴者は、(同性)関係を楽しみながらも、男性・女性のジェンダーアイデンティティを信じています。そうでない人は、その内容を好きになれないかもしれません」
韓国カカオの関連会社が合併へ 2021.01.26 BangkokPost(タイ) (全2,958字)
・韓国のカカオページとそのエンターテイメント関連会社であるカカオエムは、上半期にタイでデジタルコミック読書プラットフォームを立ち上げるなど、グローバル展開に備えるために、カカオエンターテイメントという巨大企業に統合すると発表。この合併により、年間1兆韓国ウォン(約270億バーツ)以上の収益を上げる新会社が誕生。
・カカオエンターテイメントは今年上半期にタイで正式にサービスを開始する予定で、まずはウェブトゥーンと呼ばれるデジタルコミックの読書プラットフォームからスタートする予定です。タイでのサービス開始は、約1年前から準備されていた。タイの人々は、ウェブトゥーンやKドラマ、映画などのKコンテンツが大好き。タイはカカオエンターテインメントが今年拡大する主要市場の1つ。カカオページ社は、『キム秘書』や『イテウォンクラス』など、映画やテレビシリーを通じて、タイ人に愛される魅力的なストーリーを長年にわたって作り上げてきた。
「今回のローンチには大きな期待を寄せています。まずは、オリジナルのウェブトゥーンを立ち上げ、その後、当社で制作したビデオコンテンツに移行していく予定です」カカオページの豊富なオリジナルコンテンツとカカオMのトップタレントのポートフォリオが相乗効果を発揮してタイ市場に進出できるとし、タイが今年の主要拡大目標の一つであることを強調した。
・カカオページは、インドネシア経由でアセアンへの進出を開始。2018年にインドネシアのプラットフォーム「Web Comics」を買収し、最終的にこれを「Kakao Page Indonesia」にリブランド。
"タイは、すべてをゼロから構築し、タイのコンテンツ市場とそのユニークな文化を完全に理解するために時間をかけて、このローンチの準備をしていたため、もう少し時間がかかりました "
韓国文化、タイ社会に浸透 「ブーム」から定着には時間も[社会] 2022.03.28 NNAタイ 経済 写図表有 (全1,945字)
・IT大手のネイバーやカカオは、タイでスマートフォン向け漫画配信事業に乗り出した。カカオの「カカオウェブトゥーン」は21年6月のサービス開始から3カ月で月間売り上げトップを達成。ネイバーは現地のクリエーターと協力して、タイ人のニーズに合った作品作りに力を入れている。韓国貿易協会は、タイの漫画市場規模は4,000万~4,500万米ドル規模で横ばいが続くとみている。ただ、19年に9.5%だったデジタル漫画の割合は24年には16.5%に拡大すると見込む
ウェブ漫画カカオ、タイ作家と連携したコンテンツ制作に注力=タイ 2022.06.29 時事通信アジアビジネス
・韓国のウェブ漫画プラットフォーム「カカオ・ウェブトゥーン」をタイで運営するカカオ・ウェブトゥーン(タイランド)の幹部は29日、タイにおける事業拡大に向けて、タイの作家と連携したコンテンツ制作に注力する方針を明らかにした。タイのカカオ・ウェブトゥーンは韓国や日本で人気を得た漫画のタイ語版300作以上をプラットフォームに配信。3月にはテレビドラマ化された人気小説「ラブ・デスティニー」を韓国の漫画家が作品化、タイ原作の漫画第1作目として投入し、タイ国内の読者から好評を得ている。
・カカオ・ウェブトゥーンは2021年6月にタイでサービスを開始した。現在はスマートフォンアプリのダウンロード件数が300万件を超えており、アプリ内の漫画先行読みのための課金額も継続的に成長。
つづく
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