昨日『ウェブ小説30年史』発売
ウェブ小説の歴史の次の本は「10代の読書」をテーマに、中高大学生が読んでいる本がいかなるものなのかを扱おうと思っています(出版社は決まっていません。興味のある編集者の方はご連絡ください)。乳幼児~小学生向けを扱った『いま、子どもの本が売れる理由』の続篇です。それもあって子どもの本と若者、教育に関する記事を積極的に手がけています。
2021年の学校読書調査の紹介・分析です。
昨年末バズりまくった記事ですが上記学校読書調査の結果を踏まえて書いています。
ここからは個別タイトルの分析。『人間失格』がなぜいま中高生に読まれているのかという話。
『たんもし』論。ラノベか一般文芸かライト文芸か、といった分け方で見ていると中高生が好きな本の共通点を見損ないます。
東野圭吾が高校生に人気な理由を分析。山田悠介がアウトして東野圭吾が生き残り続けているのは感慨深い。
ピッコマにZ世代に人気の作品を訊いています。やはり売り方がうまい。
『オンライン!』はウェブ小説書籍化の歴史の中でも非常に重要な作品です。理由はこの記事に書きました。あと『ウェブ小説30年史』にも書いています。
バイキンマンから時代とともに移り変わる「悪」について考えた藤田直哉氏との対談。
ガタロー☆マンはすごいと思い……ました!!
復活した「科学」、かつての「直販の雑誌」ではなく「書店に定番として存在する書籍」に転換しているのが非常に重要だと思います(書店の児童書棚に行くと大きなハコに入った体験ものの棚がありますがあそこを狙っていると思われる)。流通を変えている。一度途切れた直販や学校ルートでやるのは不可能という判断だと思いますが、今こそD2Cもアリではという気がします(ただもう一回いまの親子に認知を獲得してからでないともちろん難しい)。
絵柄をゲームに寄せ、3DCGで過去の風景を再現という「ありそうでなかった」手法でヒット。こういう意外な穴、ほかにも探せばありそう。
本題ではないのですが、イギリスでも学校で20分の自由読書時間があるおかげでYA市場が巨大化したという話があり、日本と似ているなと。
ヒット作『霧島くんは普通じゃない』を中心にみらい文庫の恋愛ものについて訊いたんですがこのサムネとタイトルだと全然わからないですね。児童文庫は中2くらいまで読むものになっていて児童文庫という名前がもはやそぐわないんですが(TLみたいなもの)、ともあれ小中学生が好む恋愛ものについての記事です。
『四つ子ぐらし』は恋愛感情を「これが恋なんだ」と認識する手前の部分やそれによってまわりとの関係性がどう変わるのかを丁寧に描いているんですよね。「恋」ではなく「気持ち」と「関係」に重点がある。ある意味ではわかりやすくないのですが、その方が売れているのは興味深いですね。
まだ2021年12月~2022年6月までに手がけた仕事リスト、まだちょっと残っているので明日も配信します。
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